フレンド、３年かけ３０店舗展開　タイに日本式ケアハウス開設 (1/2ページ)

　栃木県を中心にデイサービスセンターなどの介護施設や調剤薬局を運営するフレンドは２月７日、同グループ初の海外事業として、タイ北部のチェンマイに高齢者向けのケアハウスと福祉機器・用品のショールームを開設する。今後３年をかけ、同様の施設をバンコクなどタイ各地で３０店舗を展開。タイ人のほかに日本などからの移住者も利用者に想定し、日本式のケアサービスを提供する。

　木造平屋建てのケアハウス「バーン・ランナー・フレンド」は延べ床面積が約１６０平方メートルと、隅々まで目が届く規模に抑えた。部屋は３室で、１部屋の面積は最大２１平方メートル。現地の介護専門学校で教えていた日本人を責任者とし、現地スタッフ４人とともに運営に当たる。

　タイでは介護施設が浸透していないためゲストハウスとして展開。高齢者や体の不自由な人などの入浴や排泄（はいせつ）、食事、日常生活を支援しながら機能訓練も行い、長期入居のグループホーム形式でサービスを提供する。

　利用料は月額２０万円と、ケアハウスを既に展開している欧州系企業の３０万円よりも割安に設定。運営はタイの資本家が５１％、フレンドが４９％を出資して設立した現地子会社が担う。

　ショールームはタイの一般的な住宅を再現した５階建てで、日本製の電動ベッドや車いすなどを展示し、商品を体験して購入できるようにする。